2010.11.14 @ Shibuya Song lines
のライブでSEに使った
Arcade Fire - Sprawl II (Mountains Beyond Mountains)
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演奏の最中
ふと上を見上げたとき天井が見えた
そこが自分の描く世界の伝わる
限界地点なのかと感じてしまい
一気に冷めてしまったことがある
重くのしかかる現実と
どこまでも広がる想像の世界がぶつかる
私の人生経験の中で
理想と現実のギャップを
経験した瞬間
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あの感覚に陥ることが怖くて
一時 天井がある場所で
音楽に触れる事を避けていたことがあります
ただこんな事で
素晴らしい音楽に触れられる瞬間を
沢山逃す事になると思うと
私の中でそれは直ちに
『克服しなければいけないこと』
のひとつになりました
それから しばらくの間は
どんなライブへ行っても
心の底まで楽しむ事ができなかったことは
誰でも容易に想像できると思います
結局 とある演奏を見たときに
克服への道が切り開かれたのですが
その答えとは
『眼を瞑りひたすら音楽に身を委ねること』
指の先端の動きから
思考の果てまでのすべてを受け入れる
手だけでリズムを刻んだり
身体だけ横に揺れたり
ずっと飛び跳ねてたり
様々な反応があるのですが
私の最も好きなのが
踊り:思考 = 2:8の状態
身体はゆっくり左右に揺れながら
頭の中では無限の世界が描かれている
この状態を私は
『骨抜きにされた』
と言い最高評価のひとつになります
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前夜のライブでの私は
どう考えても気持ちよく良い状態に浸れてた
もちろん演奏面での問題や
今後の課題は山ほど残る
にしても 自分でも良かったと言える
ライブができたことが嬉しい
ただ 今の自分だと
心の中のすべてを晒すことができたとしても
まだ伝えきれない気がする
少し古臭く私の嫌いな言い回しでありますが
どうせ死ぬまで続ける事だし
気長に『自分探し』をしようと思います
観ていただいた皆さん
共演者・Song Linesのスタッフの方々へ
ありがとうございました
そして 相方の高近くん
あなたの声は時折
どこまでも広がる宇宙を感じ
とても心地いいです
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